「見ざる・聞かざる・言わざる」のお話

明けましておめでとうございます。2016年が始まりました。今年は例年になく暖かで穏やかなお正月でした。お正月の天気のように今年1年穏やかに過ごしたいものです。

さて、今年は申年です。正式には、十干と十二支を組み合わせて丙申(ひのえさる)年です。申年ということでサルを使ったことわざ、「見ざる・聞かざる・言わざる」のお話をしたいと思います。
このことわざは、他人の欠点や過ちは、見ない、聞かない、言わない、とするのが良い方法である、という意味です。
いい噂や他人の幸福というのはなかなか広がりません。

しかし、悪い噂や他人の不幸話などはあっという間に広がります。
TVの情報番組などで報道される芸能人情報では、結婚などの幸せな話よりも離婚協議泥沼化といった不幸話の方が視聴率はいいそうです。他人の不幸を楽しんでいる人がどんなに多いかということです。

思い返してみてください。嫌いな人が評価されていると嫌な気持ちになり、逆にその人が不幸な目にあっていたら、しめしめと思う。そんな経験はなかったでしょうか。
私を含め、人間には大なり小なり程度の差こそあれそうゆう部分を持っていると思います。

「見ざる・聞かざる」の2つは情報として入ってくるものであるので、どうしようもない部分があります。しかし、「言わざる」は自分から言葉として発せなければいいのです。嫌いな人が不幸な目にあっていても、心の中だけに留めておき「言わざる」でいれば悪口を言わなくてすみます。他人の悪口を言うことは自分の評価を下げてしまう行為です。

申年が始まるにあたり、「見猿・聞か猿・言わ猿」の三猿、特に『言わざる』を意識した年にしてみてはどうでしょうか?
本年も皆様にとりまして素晴らしい1年になりますようお祈り致します。

合掌

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