魔法の言葉を使ってみてください。

あなたは人に何かをしてもらった時、「ありがとう」と言いますか?それとも「すみません」と言いますか?
残念ながら多くの場面で「すみません」と言ってしまうことが多いようです。
あなたはどちらでしょうか?

もし後者ならば、これからは人に何かをしてもらい感謝の気持ちを伝える時に「ありがとう」と言ってみてください。「ありがとう」という言葉は言われた側だけでなく言った本人までも嬉しくなる魔法の言葉です。

例えば、はさみを取ってあげた時のことを想像してみてください。「すみません」と言われるとどうでしょう?せっかく手伝ったのに謝られてなんだかすっきりしない感じになります。
これは、「すみません」という言葉には謝罪が含まれていて、私なんかのためにわざわざはさみを取っていただいてすいません。という詫びのニュアンスが入っているため卑屈に聞こえるのです。

また、相手との距離が遠い印象を受けます。それに対して、「ありがとう」と言われるとどうでしょうか?
率直に感謝の気持ちを伝えてくれるので気持ちがいい印象を受けます。
また、相手との距離もなんだか近いように感じませんか?

1日に何回も「すみません」と言って過ごす人より、笑顔で「ありがとう」と言って過ごす人の方が毎日を明るく楽しく過ごしているような気がします。
あなたもぜひ感謝の気持ちを表す時、魔法の言葉「ありがとう」を使ってみてください。
初めは難しいかもしれませんが、「ありがとう」と意識的に言うことで自分だけでなく周りの人たちまできっと明るくなりますよ。

「魔を滅する(魔滅)」に通じることが豆まきの由来

2月3日は節分です。節分とは季節の変わり目を意味し、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日をそれぞれ節分と呼んでいました。しかし、室町時代ごろから春を迎えることが1年を迎えることでもあったため、立春の前日の節分がメジャーになったそうです。

節分といえば豆まきですね。昔、京都の鞍馬に鬼が出たとき、毘沙門天のお告げによって大豆を鬼の目に投げつけたところ、鬼を退治できたという話が残っており、「魔の目(魔目)」に豆を投げつけて「魔を滅する(魔滅)」に通じることが豆まきの由来だそうです。

ここでいうオニとは何を指すでしょうか?
私は、人間の心の中になる三毒を指していると考えています。三毒とは、必要以上に求めたり(貪)、怒ったり(瞋)、愚痴を言ったりする(痴)煩悩であります。

欲しいという欲望むきだしにして必要ないものまで買ってしまったこと。感情のまま怒ってしまったこと。ついつい愚痴が多くなったこと。誰しも経験があると思います。
どの煩悩も人間には必要なものであります。ですが、程度が過ぎるのはよくありません。買おうとしているものは本当に必要なものかどうかもう1度考えてみてはいかがでしょうか。

感情のまま怒る前に少し冷静になってみてはいかがでしょうか。愚痴をこぼす前に自分の行動を振り返ってみてはいかがでしょうか。そうしたほうが結果はきっといいはずです。

この三毒のオニを自分の中でうまくコントロールできるように毎日意識して生活していくことが大切だと思います。

今年は「鬼は外、福は内」と大声で叫びながら豆をまき、家に福を呼び込むとともに、自分の心の中に住み着いているオニと向き合ってみてはいかがでしょうか?